旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

爪を噛む、皮膚をむしる、口の中を噛む、ニキビやかさぶたを剥ぐ、その癖もしかしたら皮膚むしり症かも!?治療方法や概要を紹介

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指の皮膚をむしったり爪をはいだりする、指を爪でカリカリする、口の中で頬っぺたを噛んだりする、などの行動が止められない方は多いです。

これは「皮膚むしり症」と呼ばれる症状です。

 

子どもさんに見られることが多いですが、大人でも人には知られないようにしながら皮膚むしりをしていることはあります。

 

車の運転中にハンドルに指をこすりつける、かさぶたや皮を剥ぐ、など出現の仕方は様々です。

 

皮膚むしり症は精神科で治療をすることができますが、それはなかなか知られていません。

 

今日は皮膚むしり症について解説していきたいと思います。

 

今日の記事は

・自分自身が皮膚むしり的な行動を取ってしまう人

・子どもの皮膚むしりが気になる親御さん

・皮膚むしりについて勉強したい人

にお勧めの記事です。

 

 

皮膚むしり症とはどのような病気なのか

皮膚むしり症は「強迫性障害スペクトラム」の一つだとされています。

 

強迫性障害とは、頭の中に嫌なイメージが浮かびそれにとらわれてしまう病気です。

嫌なイメージにとらわれてしまうと、そのイメージを何とかして打ち消そうと行動を取りますが、その行動も止められなくなってしまいます。

結果日常生活に大きな支障が出る非常に治療が難しい病気です。

 

例えば、鍵をかけたかが気になり確認を何度も何度も繰り返す、身体の汚れが気になり4時間以上お風呂に入り続ける、などですね。

 

皮膚むしりはこの強迫性障害と関連のある疾患で、女性に圧倒的に多く、思春期の頃にニキビをつぶすことから始まった、という方もおられます。

吹き出物をつぶしたり、同じ個所を何度もむしったりし、そこの部分が固くなってしまったり傷が残ってしまうことも多々あります。

 

この皮膚むしり症は2013年に正式に診断基準に入ったもので、実は精神科の中でもマイナーな存在です。

 

「苦しい何とかしたい!」と受診をされる方も少ないですし、何年も長く続くことが多いので、ご本人からすると当たり前になってしまい、治療するものだ、という認識もわきにくいのです。

 

強迫性障害のグループには不安障害も入っているので、不安が強い傾向がある方も皮膚むしりをする傾向はありますが、この皮膚むしり症は過剰なストレスがある場合や忙しい環境では発症しにくいと言われています。

それよりも、暇で何もやることがない時などに皮膚むしりが出てしまいます。

何度もむしっているので見た目にも黒ずんでいたりと何らかの変化が見られます。

「やめたい。もうやめよう」と思っていてもなかなか我慢ができない、皮膚をむしる衝動をコントロールできないのです。

 

 

皮膚むしり症だと思ったら 受診を決めるポイントは

どの疾患でも同様ですが、受診をするかどうか決めるにはポイントがあります。

統合失調症のように明らかな精神病症状が出ていたり、依存症のように生活や身体に大きな影響を与えるような病気であれば、早急に受診が望ましいですが、皮膚むしり症の場合は必ずしも早急な治療をするのが良いとは限りません。

 

・本人が皮膚むしりの症状に苦しんでいる。

・親や周囲の人間が、本人の皮膚むしり症を何とかしたいと思っている

・指や肌を見せる仕事をしており、皮膚の病変が起こると困る

・皮膚むしりをすることで日常生活に支障が出ている

 

などがポイントになります。

 

皮膚むしり症の症状には個人差があるので、「嫌だな、しんどんな、治したいな」と思うようであれば精神科に受診をしてみて下さい。

 

また、精神科医や心理士にはどうしても得意な分野と苦手な分野(と言うよりよく知らない)があります。

皮膚むしり症を治療するのであれば、強迫性障害の治療経験があるか、皮膚むしり症についての知識を持っているか、行動療法の知識があるか、などを電話で確認後に受診をすることをお勧めします。

 

 

皮膚むしり症の治療

①ハビット・リバーサル法

ハビット・リバーサル法とは、皮膚をむしりたくなった時にあらかじめ決めておいた別の行動を行う、というものです。

例えば、

・皮膚をむしりたくなったら飴をなめる

・爪を噛みたくなったら爪をゆっくりと撫でてみる

・ニキビをつぶしたくなったら深呼吸をする

などです。

 

皮膚むしり症は、先ほども説明したように「皮膚をむしりたい」という衝動を抑えきれないわけですから、この習慣的な衝動をやり過ごすことができれば、行動化が防げるということです。

ハビット・リバーサル法はそのような強迫性の障害に有効な治療法です。

 

また、それを行なうとすれば「セルフモニタリング」ができるようになることも役に立ちます。

自分で自分の状態を客観視できるようになることです。

 

「今皮膚をむしりたい」

「口の中を噛みたくてむずむずしている」

「ニキビをつぶすことを考えている」

などを把握できるようになれば、その時にそれら以外の行動を取るようにできるわけです。

 

このようなことを一人で計画を立てて実行し、効果を検証していくのはなかなか難しいので、ハビット・リバーサル法を使用したことがある心理士と一緒に行うことを推奨します。

 

 

おわりに

精神疾患というのは本当に幅広く、自分では普通と思っていることでも、実は診断名がある、というのも珍しくありません。

自分がその症状に悩まされているか、日常生活で支障があるのか、社会的に認められない行為なのか、などが受診のポイントとなることは少なくありません。

 

もしも皮膚むしり症で困っている方、苦しんでいる方、やめたいと思っている方がおられたら、ぜひ精神科に受診をしてみて下さいね。