旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

子どもがいない人生を生きていくということ 結婚したら子どもを産むのが普通、の社会から子どもを持つのか選択する社会へ

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「子どもがいない夫婦」と聞いてみなさんはどのようなイメージを持ちますか?

 

一昔前までは、結婚をすると「次は赤ちゃんだね」と周囲に言われることはごくごく普通のことでした。

 

現在では、不妊治療をしても子どもができない夫婦、子どもを持たない選択をして生きていく夫婦、など結婚後の生きる道はどんどん広がりを見せてきています。

 

そもそも結婚をしない、という選択をする人も多くなってきており、子どもを持たずに生きている人は、気付けば珍しい存在ではなくなってきています。

 

しかし実際には、子どもがいないことで「老後が不安」「寂しい」と感じている人もいるでしょうし、「周囲からの視線が気になる」「友人が親になり複雑な気分」など、周囲と自分の生活環境の差を気にしている人もいるようです。

 

今日は心理カウンセラーの視点で、「子どもがいない」ということについて何らかの思いを抱えている人に向けて書く記事です。

 

 

 

基本的には子どもはいたほうが良い、というイメージ

あなたは「子どもを持たない人生」と聞きどのようなイメージを持ちますか?

 

「なんて自由な人生」と思う人もいれば、「寂しい人生」と思う人もいるでしょう。

「別に個人の自由」とも思うかもしれません。

 

あなたが持ったイメージは、そのまま「子どもを持たない人」に対しての「あなたの」イメージです。

もちろんあなたが子どもがいないなら、自分自身へのイメージとなりますよね。

 

お気づきの通り、これには十人十色答えがあると思います。

 

「子ども」だけではなく、「仕事に生きる人生」「友人のいない人生」「趣味を最優先にする人生」「外国で暮らす人生」「家を買わない人生」・・・

人生にはたくさんの選択があり、自発的に選択もできればそうできない場合もあります。

そうできなくても私たちは何とか折り合いをつけて生きていくわけですが、「子ども」に関しては他のどの項目よりも重たく、重大な意味を持つかのように世の中では語られているように感じます。

 

 

例えば「外国で暮らす人生」については語るとなると、

「私実は外国で暮らしたいんだ!」

「えー?何かと大変じゃないの?」

「でも憧れてて!」

「素敵だけど、私はやっぱり日本が好き」

と、お互いの意見を話すのにそう気を使うことはないでしょう。

 

しかしこれが「子どもを持たない人生」だったら?

カフェでお茶しながら気楽には話せませんよね。

 

このような違いは

「基本的には子どもはいたほうが良い」

という世間の暗黙の価値観が根付いていることからきているのではないかなと思います。

 

病気などでできないなら仕方がないけど、基本的には子どもは持つべき。

自分の子どもは可愛いし、生きがいだし、歳を取っても寂しくないし。

子どもを作らない、と選択する夫婦が増えているっていうけど、結局は少数派。

 

口には出しませんが、実際にはこう考えている人がとても多いと思います。

 

当然のことを言いますが、それは他者が決めることではなく、自分の人生に起こったことは自分で決めてきたこと、あるいは、受け入れてきたことです。

だから気にする必要はない・・・のですが、これがすごく傷つくわけですね。

 

①子どもを作らない選択をして充実した人生を歩んでいる人

②子どもが欲しかったけど持てなくて、でもそれを受け入れて生きている人

もいますが、

③子どもが欲しいのに授からず、今も苦しんでいる人

④子どもがいないならそれでも良いが、世間からの声に苦しんでいる人

⑤子どもがいないことで今は苦しんでいないが、将来が不安な人

もいるわけです。

 

③~⑤の人は、周囲からの心無い言葉に傷ついたり、友人や親せきの赤ちゃんお披露目会に傷ついたり、自分の両親を介護している時に自分の老後が不安になったりすることもあると思います。

 

それはおそらく「子どもは持つべき、いないのはきっと、おそらく、良いことではない」という「自分自身のイメージ」に苦しめられている、ということです。

 

子どもがいてもいなくても、マイペースに人生を歩んでいける人は、自分の価値観を大切にし、起こった出来事を受け入れて、「自分がどう生きていきたいか」に忠実なのかもしれないですね。

 

とは言え、子どもを産むには環境や年齢など、気持ちだけでは難しいところもあります。

いくら気持ちが強くてもできない時はできないし、一定の年齢を超えるとできにくくなります。

 

だからこそ、子持ちでないことに焦ったり、これで良いのかと不安になったりするし、諦めきれない気持ちになるのでしょう。

 

 

得られないものを受け入れること

子どもが欲しいけどできない、という夫婦は、たくさんの辛い思いを心に抱えていると思います。

周囲はどんどん子どもを産み、妊娠出産報告に落ち込み、学生時代の友人は母親になり、少しずつ疎遠になっていく。

自分は歳を取っていき子どもを作れる期限はせまっていく。

不妊治療を長年していれば、たくさんのお金と時間と我慢を費やして得られたものはなんだろう・・・と虚しくもなるかもしれません。

 

こんな時に心が軽くなる「魔法の言葉」はありません。

 

誰でも人生で得られるものと得られないものがありますが、得られないものの大小や価値は人により異なります。

だからこそ周囲と比べて虚しくなったりするのです。

 

得られないんだ、ということを受け入れることはとても難しいことですが、自分のペースで心に落としていく必要はあります。

 

 

子どもがいないことへの不安を和らげていくこと

子どもを持たないことを自発的に選択した場合は、子どもがいないことで不安になることは少ないでしょうし、不安になったとしてもそれについて対処をしていけると思います。

 

しかし、欲しくてもできなかった場合や、歳を取るにつれて子どもがいないことに不安を感じ始めた場合は、なかなか不安な気持ちを解消はできないですよね。

 

以下に和らげていく方法を書いていきます。

 

①何が不安なのかを考えてみる

子どもがいないことで何が不安なのか、明確になっていますか?

老後に助けてくれたり心の支えになるものがいないこと、子持ちの友人に置いていかれているような気がして不安になる、後々後悔するのではないか、と不安になる、などでしょうか。

 

これらの不安が明確になっていれば、何かしら解決をしていくことができます。

 

少し心を整理して明確にしていくと良いかもしれません。

 

②明確になった不安を解消していく

不安になる理由が明確になれば、解消のために行動をしてみましょう。

 

多くの場合「お金を貯める」「コミュニティに所属する」などで不安の6割は解消できると思います。

 

老人施設で働いていた経験から、老後の生活の充実度に子持ちかどうかはあまり関係ないと個人的には思いますし、友人関係はライフスタイルとともに変化していくのが当たり前ですから、今の自分に合った場所や人をその都度探していけば良いと思うのです。

 

貯金をまったくしていない人は、月に1万円でも良いから貯めていく、すでに貯金をしているけども十分ではない人は、月にもう+1万円でも良いから貯めてみる、などは今月から行動できます。

 

コミュニティに所属するのはなかなか簡単なことではありませんが、歳を取っても継続できるような、あなたの興味のあることはありませんか?

手話や英会話、楽器や工作、芸術、登山、映画鑑賞などなど・・・

月に一度の習い事でも、自分に合っていれば素敵な時間になりますし、新しいコミュニティができますよね。

公民館などで行われているイベントなどに参加をするだけでも、近所との繋がりができて安心できます。

何らかの活動は生きる活力となります。

 

このように、不安の正体を知れば行動ができます。

行動ができればあなたの不安は6割は解消できるのです。

 

でも、もちろん残りの4割は解消できません。

 

それで良いのだと思います。

 

誰しも不安は持っており、それに子どもの有無は関係がありません。

 

残り4割の不安は、夫婦で抱えていければ良いと思います。

夫婦で励まし合い、不安だけではなく幸せにも目を向けてみて下さい。

10割の不安だと抱えていけなくても、4割の不安であれば何とかなるものです。

 

 

子どもがいない人生を生きる

子どもを持つということは、たくさんの幸せを得られますが、子どもがいないと幸せではない、ということには繋がりません。

 

子どもがいてもいなくてもあなたの人生であることには変わりがないからです。

 

子持ちでもそうでなくてもたくさんの不安が人生では起こりますが、その不安についてできる対処を行い、残りの不安は抱えて生きていく、これは誰でもみんな同じことです。

 

心理学ではこの「抱えて生きる」ということをとても大切に扱います。

わが子が不登校だったり精神疾患を患ったりした場合、親はその子の状態や病気も含めて抱えていきますし、自分が何らかの障害を持った場合は、障害がある自分を生きていくことになります。

今回のテーマでは「子どもがいない人生を生きていく」ということになります。

 

話しにくいかもしれませんが、夫婦で語り合う大切なテーマだとも思います。

 

 

おわりに

女性の働き方や価値観が変化していくということは、社会が変化していくということです。

「結婚したら子どもを持つのが普通」から「子どもを持つのか選択する時代」に変化してきています。

そして変化の時期にはたくさんの不適応が起こります。

この変化の時代を自分の価値観を大切にしつつ、周囲との協調も保ちつつ生き抜いていければ良いですね。