不倫をされた後に離婚を選択する夫婦、再構築を選択する夫婦、または家庭内別居となる夫婦・・・
不倫をした、された後に考えなければいけないのは、その後どうするか、ということです。
再構築を選択した場合、もちろん苦難の道ですが、その後も夫婦で別れることはせずに一緒にいる、今回のことを乗り越えていく、という覚悟のもとだと思います。
今日は不倫発覚後に再構築を選択した夫婦の方に読んで欲しい記事です。
不倫発覚後に再構築を選択したらすべきこと
ステップ①話し合いをしよう
まずはとにかく話し合いが必要です。
これまでもたくさん話し合いをしてきたと思いますが、それは再構築をするかどうかの話し合いだったはずです。
これからは再構築をしていくための話し合いが必要です。
話し合いの時間は、疲労がたまらず冷静に話ができるように1回につき1時間程度が良いと思います。
カウンセリングでも時間は長くて50分と決まっていますが、これは話に集中できる時間が50分くらいまでだからです。
冷静に話ができるための工夫はしておくと良いですね。
お茶を用意するとか、喫茶店で話すとか、あらかじめ紙に書いておくとか。
でも、それらをしても冷静に話はできないことはお互い認識しておくべきです。
要はヒステリックになり、絶対に言ってはいけないような言葉を言わないための対策であり、最初から最後まで冷静に話ができる人は、よほど自我の強い人であって、そんな人はめったにいないと思います。
さて、話し合う内容はご夫婦によって違うと思いますが、以下のことは話し合った方が良いと思います。
・最終的にどうなりたいのか
・二人でこれだけはする、というコミュニケーション
・しんどくなった時の対処法
最終的にどうなりたいかは大切だと思います。
共通の目標です。
例えば
「最終的には許して前のように仲良くなりたい」のと「許せなくても夫婦関係は継続し家庭の維持のために協力したい」のでは大きな差がありますよね。
今の段階でお互いがどう思っているのかを確認し、これから先この考えは変化していく可能性もあることも共有できると、目指すべき場所がはっきりするだけではなく、希望も持つことができます。
そして二人のコミュニケーションです。
どうしても最初はぎくしゃくしますので、最低限これだけはする、というものを決めると良いと思います。
ただ「信じてもらうために連絡はマメにする!」というような、懲罰的なものではないほうが良いです。
これだと関係性が平等ではないので、共通の目標を持つ二人、というのが薄れてしまいます。
不倫はしたほうに大きな責任はありますが、コミュニケーションに関しては平等であるべきです。
「朝は挨拶を必ずする」
「月に一度は一緒に食事に出かける」
「寝る前は1分で良いので今日あったことを話してみる」
「月に一度手紙を書きあう」
など何でも構いません。
実行しやすく継続できる「良いコミュニケーション」を、二人でしていく、という約束をすると良いと思います。
最後にしんどくなった時の対処法です。
不倫をしたほうもされたほうも、再構築中に精神的に不安定になることは必ずあります。
その時にどうするのか・・・
話し合いをするのか、少し一人の時間を持つのか、気晴らしに出かけるのか、何でも良いのでできそうな対処法を話し合っておくと安心です。
実際にしんどくなった時、対処法をまずは試してみて、それでも無理そうなら他の対処法を一緒に考える、という方法は、とても前向きで現実的です。
以上が、不倫発覚後に再構築を選択した夫婦が、話し合うと良い事柄です。
ステップ②気持ちが落ち着くことをしよう
さて、話し合いである程度の方向性が決まれば、次二人で気持ちが落ち着くことをしてみましょう。
不倫発覚前から、された側は不倫を疑ったり証拠を集めたり、悩んで苦しんできました。
発覚後も心がとても不安定になっていますし、疲れているのに眠れない、食欲がない、など心身ともに疲弊していると思います。
そして不倫をした側も疲れています。
不倫をしている時は楽しかったかもしれませんが、実際に二重生活というのはものすごく疲れるものです。
もちろんばれた後は心休まる暇なんてなかったと思います。
そして何より、夫婦は本来信頼し、安心できる関係性であるはずなのに、今の二人の間には「不安」「不信」「罪悪感」「嫌悪感」などの負の感情が大きくなっていて、安心な関係性とはほど遠いものになっています。
結婚生活は日常を維持すること。
安心できない関係のままでは生活ができません。
そこで、できれば一緒に気持ちが落ち着くような何かをしてみて下さい。
・美味しい珈琲が飲める喫茶店に行く
・大好きな映画を一緒に見る
・植物園に行ったり生け花を買って花を観賞する
・マッサージに行く
など何でも構いません。
最初はその時は気持ちが落ち着いても、すぐにまた怒りや悲しみで一杯になるかもしれません。
それでも良いんです。
それでも、その時間だけでも落ち着く時間を共有できれば、まずは第一歩です。
ステップ③日常を取り戻そう
不倫によって失ったものは多いと思います。
お金、時間、信頼、愛情・・・そして平和な日常です。
朝起きて活動をし、3食の食事を食べて、夜には寝る。
部屋は適度に片づいていて、毎月の生活費は足りている。
そんな派手ではないけど普通の平和な日常を取り戻すことは、不倫後に再構築する上では欠かせません。
睡眠のリズムを取り戻し、少量でも良いので3食を夫婦で食べて、日中はそれぞれ活動をし、休日には休んだり遊んだりしてみて下さい。
すぐにすべて整わなくても大丈夫です。
できる部分から整えて、普通の日常をまずは1か月送ってみて下さい。
そしてその中で、「ここがどうしても許せない」「もう少しこういう風にしていきたい」「再構築の目標が変化してきた」などが出てくると思います。
そしたらまた話し合いをするのです。
基本的にはステップ①~ステップ③をずっと繰り返していくものだと思います。
話し合い→気持ちを整える→日常生活を送る→話し合い
と何度も繰り返していくうちに、少しずつ心が出来事を消化してくれる可能性が出てくるのです。
不倫発覚後に再構築を選択した場合してはいけないこと
何をしてはいけないかは人によるとは思いますが、
「早く解決しようとしない」
というのは共通していることだと思います。
人の心は、ショックな出来事を消化するのに時間がかかります。
最初の数週間から数か月は、たくさんのショック反応が心身に出てきます。
涙が出たり体調を壊したり、感情が不安定になったり、食欲がなかったり・・・
それらはショックを消化するのに必要な工程で、それを飛ばしてしまうとショックの消化は余計に時間がかかります。
「謝っているのにしつこい」
「もう終わったことだ」
というような発言は、事態をさらに悪化させるだけで誰にとっても良いことなどありません。
「自分が許せば、忘れれたら良いんだ」
「自分が悪いからこうなったんだ」
と自分を責めて無理をするのも逆効果です。
それよりも、先ほどあげたステップを淡々と、事務的にでも良いのでこなしていくほうが、気持ちの消化は早く進んでいくのです。
一生の愛を誓い合ったのにこんなことになったのです。
早く解決なんかできるわけがありません。
覚悟を決めて腰を据えて、夫婦が協力できる体制を作ることが大切です。
おわりに
不倫発覚後に再構築を選択した場合、たくさんの困難があります。
しかし、再構築をした結果幸せに暮らしている方も多くいることも事実です。
無理をせずゆっくりと、夫婦のきずなを再度作っていくつもりでとりかかると良いかもしれませんね。