台風19号の被害が甚大なものになっています。
毎日ニュースをチェックしていますが、死傷者が増え続けており、胸が痛む思いです。
今回の台風は大きな被害が予想され、数日前から台風対策を呼び掛けていましたが、それでもこれほどまでの被害になるとは・・・と驚いています。
大きな災害が起こった時、心理士も精神科医療のチームやスクールカウンセラーとしても現地に派遣されることがあります。
災害後の心のケアを行うことや、地域に住む、または入院をしている精神疾患を抱える方への支援を行うことを目的としています。
災害は突然身に降りかかります。
「どうして自分がこんな目に・・・」
と、とても理不尽な思いをしますし、日常生活が突然のように崩れてしまい、当たり前のようにあったものが揺らぎます。
また大切な人を亡くしたり、家や財産を失ったり、自分自身もけがをしたり、とても怖い、不安、悲しい目にあい、一時的に精神の調子を崩す方も多くなってきます。
事件や事故の後に起こる精神的不調として、PTSDがあげられます。
以下の記事は京都アニメーションで放火事件が起こった時に書いた記事ですが、PTSDについて詳しく解説しています。
京都アニメーション 京都アニメ会社で起こった放火事件から考えるPTSD(心的外傷後ストレス障害)について
「衣・食・住」、生命に直結する事柄への支援活動が何より最優先なのは当然ですが、同時に精神的なケア、災害後の精神的なリカバリーについても考えていくことは有益なことです。
また直接被災をしていなくても、連日の報道を見ているだけで、落ち込みや動揺を感じる方もおられます。
大変なことが日本に起こり、多くの方が動揺しているのだと思います。
もしも心の不調を感じた時は、まずはセルフケアをしてみて下さい。
多くの場合は1か月以上不調が続くことはありませんが、それ以上長期に続く場合や、あまりにも心の揺れが激しい場合は専門家への相談をおすすめします。
セルフケアであれば以下の記事で紹介しているリラクゼーション技法が適しています。
リラクゼーション技法~苦しい状態を成長へとつなげるスキルを紹介~
今はまずは生命、身の安全の確保を優先する時期だと思います。
行方不明者の方もたくさんおられますし、ケガをされた方、避難所生活をされている方、多くの方が苦しんでいると思います。
上記に紹介したリラクゼーション技法は、どこでもいつでも使用できる簡単なものもあります。
被災地におられる方はもちろん、被災地を思い心を痛めている方もぜひ試してみて下さい。
被災地の状態が一日でも早く落ち着くことを祈っています。