旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

虐待の内容、虐待者の内訳統計データから考える、偏見をなくして子連れ再婚で幸せになる世の中にするためには シングルマザーでも子どもを愛しながら恋ができる!

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目黒の女児虐待死、衝撃的で心を痛める事件でした。

 

連れ子再婚をする難しさ、結婚相手の子どもを愛する難しさは、今までも取り上げられてはきていましたが、今回の事件で再注目されているようです。

虐待関連の記事を見かける機会が多い印象を持ちます。

 

しかし、最近よく見るのは「虐待は連れ子へ義父がするケースが圧倒的に多い」という内容の記事です。

中には実親と比較して10倍にも及ぶ、という内容のものもありました。

 

虐待事件は心を痛めるものが多いですし、長期間の虐待や虐待死したケースなどは大きく報道され私たちの心にも残りやすいです。

が、実際には大きく報道されない、多くの人が気づかない虐待も存在しています。

 

 

 

虐待内容の内訳

厚生労働省のデータでは以下のように示されていました。

 

29年度虐待内容内訳

心理的虐待:53,97%

身体的虐待:24,83%

ネグレクト:20,05%

性的虐待1,15%

 

心理的虐待が半数をしめています。

 

ちなみに9年前の20年度のデータでは、心理的虐待は21,31%、身体的虐待は38,31%、ネグレクトが37,28%性的虐待3,1%となっています。

 

心理的虐待がこの10年間で増えて、ネグレクトがやや減少しているようです。

 

と言うことは、乳児の児童虐待が減少しているのだろうか?と思い(乳児には心理的虐待より身体的虐待やネグレクトが多いので)、児相のデータを見てみましたが、虐待死した子どもの人数との比例で考えても、乳児の虐待死したケースが顕著に減少しているわけではなさそうでした。

 

 

主な虐待者の内訳

児童相談所の29年度の虐待者の内訳は以下のようになっています。

 

実母:63,4%

実父:29,6%

実父以外の父親:3,4%

実母以外の母親:0,3%

 

実親からの虐待が全体の9割を超えています。

そして前年度と比較すると、実父からの虐待が11,6%増えていることも分かりました。

 

虐待の多くが実母、実親からのものなのか

データを見ると虐待の総数の中で、約9割のものが実親からの虐待であったということです。

しかし実親と暮らしている子どもが大半をしめているのでこれは当然の結果だと思います。

虐待の総数から言うとそうなのですが、そもそも実親育児の総数と義父・義母育児の総数は違いますし、日本では母親が子どもに関わる時間が父親よりも長い家庭が多いので、本来ならそのような背景も考えなければいけません。

 

「虐待は義父からが圧倒的に多い」「母親がほとんどだ」などと、私たちは印象だけで判断しないことは大切ですね。

 

と、偉そうなことを言いましたが、目黒の事件のことを報道で聞くたびに心が痛み、やはり世間に与えた影響や衝撃も大きく、何となく危機感を持ってしまう、というのは当然のことだと思います。

 

実際に義父・義母と血の繋がりのない子どもは、関係性を築いていくために実母・実父よりも苦労はすることは間違いないですし・・・

今回の事件をきっかけに何らかの支援制度が確立されれば良いのですが・・・

 

 

シングルマザーはなぜ新しい男性と再婚するのか

シングルマザーの方からすると、この題名は余計なお世話、ですよね、ごめんなさい。

 

でも最近はこういうことを書いてある記事、とっても多いです。

 

・シングルマザーは経済的に困窮している。だから新しい男性と再婚できれば自分も子どもも助かるので再婚する。

再婚相手が子どもをないがしろにしても、経済的に助かっているし、と思い見て見ぬふりをする。

 

・将来の不安、一人で子育てをする不安があるので、男性にそこをつけこまれる。

 

・この人を逃したら自分にはもう男性は寄ってこないと思ってしまい手放せない。

 

・子持ちの自分と再婚してくれた引け目がある。

 

こういうことがよく書かれています。

 

私はこれは違うと思っています。

 

私はシングルマザーの相談者の方は、精神疾患を抱えている相談者の方よりも、お会いしたことがある数は少ないです。

なので、この道の専門家というわけではありません。

 

なので私の私見ですが・・・

 

シングルマザーが子どもがいながら新しい男性と再婚をする。

これは「経済的に苦しいから」「不安で支えが欲しいから」ではなく、

相手の人に恋をしたから、なのではないでしょうか。

 

しかし子持ちで離婚した女性が、子どもの父親意外と恋愛をすることに対して、世間の目は厳しいです。

その恋愛がとても良いもので、その女性が満たされることは、子どもにとって決して悪影響ではないはずです。

もちろん子どもが複雑な感情になるのは分かりますが、子どもを大切に思う良識のある大人であれば、子どもに分かるように説明し、子どもを愛していることを伝えると思います。

それがあれば、不安定な状態が長続きすることはほとんどないはずです。

 

それなのに、

「子どもがいて離婚したのは自分なのに、子どもに寂しい思いをさせてる」

「子どもをないがしろにしている」

「子どもがいるのに恋愛をするなんて」

と言われることは決して珍しくありません。

 

 

シングルマザーとの恋愛

どうしてシングルマザーは恋をしてはいけないのでしょうか?

前の旦那さんとは正式に離婚していますし、何も悪いことはしていません。

もちろん子どもがそれでひどく不安定になったり、子どものことを考えずにすぐに同居をしたり、子どもをないがしろにすることは許されないことですが、そうでないならむしろ喜ばしいことです。

 

ですが、今の日本ではそれがタブーとなっていて、「大好きな人がいる。子どもとも関係を築いていって、上手くいけば再婚したい!」と大きな声で言いにくくなっているような気がしています。

 

だから「経済的に」とか、「不安で」という印象を、周囲も当人も持ちたいのかもしれません。

 

恋愛をすることは自由です。

大事なのは、シングルマザーが恋をした時に、シングルマザーである女性とその子どもは、子どもが大きくなるまでは常にお互いを必要とする関係性である、ということです。

子どもにとっての親、親にとっての子どもはどこでもそうだと思いますが、シングルマザーの場合、2人きりなので母子の結びつきは当然強くなります。

それを断ち切るような相手との恋愛が良くないのです。

 

夫婦でも子どもが保育園に行っている時に夫婦だけでデートをする、半年に一度くらいは実家に預けて夫婦だけの時間を持つ、というのはごく一般的に行われていますし、むしろ推奨されています。

 

しかしこれをシングルマザーと子どもの義父となる男性がすると世間は許しません。

 

だからここには覚悟が必要です。

お互いが満たされる恋愛をして、二人きりの時間を楽しんだ上で子どもを作るわけではなく、一番二人きりでいたい時期に子どもがすでにいるので、当分は子ども中心に生活をしたうえで、お互いの愛と子どもとの愛、そして新しい家族としての愛を育む必要がある、ということを理解し、覚悟を持った恋愛になります。

 

よく子持ちで再婚したら新しい旦那さんとの子どもは作らない方が良い、という話も聞きますが、問題はそんなに浅い問題ではありません。

 

〇〇しなければ良い、なんてことは虐待の現実には通用しません。

 

母子を断ち切ろうとしない、母子の関係性を大切にしつつ、そこに新しく夫婦、家族としての関係をプラスしていく、決して上書きして消してしまおうとしない、これができている家庭であれば、子連れ再婚でも、新しい夫婦のもとに子どもができても(異母・異父兄弟ができても)、平和な家庭を作っていくことができると思います。

 

 

おわりに

子どもは親が幸せでないと安心して親離れができません。

自分の親は離婚したけど、私が家を出てもどうやら大丈夫そうだ。幸せそうにやっている、と思うことで子どもは気兼ねなく大人になれます。

 

その幸せになる方法が恋愛で、その恋愛が子どもを傷つけるものではないなら、人を好きになるという素晴らしいことを楽しんでもらいたいな、と思うわけです。

 

そんな姿は、子どもが異性を愛することを学ぶ機会でもあります。

 

そして私たちも、シングルマザーや義父に対して、最初から偏見の目で見るのではなく、応援していく気持ちを持ちながら見守ることができれば良いのだと思います。

 

今回の事件は本当に心が痛むものでした。

こんな結果にならずに、幸せな再婚をするシングルマザーの女性とその子どもも世の中にはたくさんいますし、自分の子どもでなくても家族として生きて行く男性もいます。

もちろん、今回の事件のような病理の深い家庭もあり、私たちはそのどちらもあることを理解し、時には暖かく見守り、時には力づくでも助け出す、そんな地域であれば良いですね。