シングルファザーに関する書籍やドラマを見かけることがあります。
今まではシングルと言えば、「シングルマザー」が普通でしたが、今では夫婦が離婚した場合男性が子どもを育てるケースも増えていますし、奥様が死別した時に父子が一緒に暮らすこともあります。
今日はシングルファザーの男性が幸せになるための秘訣を書いていきます。
ちなみに「バツイチ子持ちと結婚する方」向けの記事はこちらです。
バツイチ子持ちと結婚するあなたが幸せになるために 周囲に理解されない再婚相手の立場を応援する記事
離婚、再婚、バツイチ、人生の選択は今多種多様です。
シングルファザーもその選択の一つなのだと思います。
シングルファザーの男性が幸せになる秘訣
・生活の整備
まずは生活がすべての基本。
生活を整備することから始めましょう。
シングルファザーになるのと同時に、引っ越しをしたり子どもが転校することになったり、あなたが転職をしたり、大きな環境の変化があった方もおられると思います。
まずはそれらを片付けてしまい落ち着いた生活ができるように目指しましょう。
また、家の中の状態を把握しておくことも大切です。
今まで配偶者と協力して家事や育児をしてきたのであれば、家の中にあなたが分からないことがあるかもしれません(例えば子どもの学校行事プリントを入れておく場所や、薬箱の有無など)
今まで家事や育児の大半を担ってきたのがあなたであれば別ですが、家の中の細かいことが意外と把握できていなかったりするものです(光熱費などは引き落としなのか、なども意外と知らなかったり)
または把握していても、自分好みでなかったりすることもあると思います。
家の掃除のついでに、物の配置などをあなたとあなたの子ども2人の生活に合わせたものに変更してみると良いですね。
・応援団を探そう
シングルファザーとなると、今はまだ日本では少数のため周囲に言い出しにくいと感じるかもしれません。
しかし子どもとあなたの生活を安定させるための応援団は必ず必要です。
自分の両親、職場の上司、学校の教師、保健師、かかりつけの小児科の医師、看護師などなど、あなたとあなたの子どもを応援してくれる人は周囲にたくさんいるはずです。
どんどん頼って助けてもらいましょう。
日本人の男性は真面目な方で、大変な時にSOSをなかなか出せない方が多い、という印象を持ちます。
しかしこれから続く子どもとの生活と、とあなた自身の人生を豊かにするために、たくさんの人に応援してもらえると良いですね。
・使える制度は使おう
市役所・区役所などの自治体窓口で申請をすることで各種手当が受け取れる場合があります。
今まではシングルマザーのみ申請が可能だったものも、シングルファザーでも申請可になっています。
申請できる手当は以下のようなものがあります。
・ひとり親家庭医療費助成
・就学援助
・家賃補助
必要書類は離婚届受理証明証が必要な場合がありますし、印鑑、請求者の預金口座番号など、申請する手当の内容や市区町村により異なりますので、HPで確認をしていくと良いと思います。
・孤立をしない
一人で子どもを育てるのは男性であれ女性であれ大変なことです。
その中で、シングルファザーの方は社会的に孤立してしまう方が多いです。
仕事も子育てに合わせて、残業や出張ができなくなったり、場合によっては時短勤務が必要になりますが、今の社会はまだ男性が子育てのために仕事をセーブすることに寛容ではありません。
また経済的にも困窮しやすい、という現実的な問題も起こります。
そして子育ての中にも社会はあります。
PTAやママ友との付き合いに男性はなかなか入ることができないケースがあります。
「男性がいるとちょっと・・・」と言われることも未だに少なくありません。
「イクメン」という言葉が流行しましたが、それは母親がいる中で父親が育児を積極的に行うことを良いことだとする風潮です。
子育てのすべてを男性が担う、そのために仕事をセーブして子育ての社会にも入っていく、というのにはまだまだ偏見があることは事実です。
そして先ほども触れましたが、男性は周囲にSOSを出すことが苦手な方が多いです。
孤立して経済的にも苦しくて子育ても上手くいかず・・・それでもSOSを出さない方もいます。
しかし、子育ては誰にとっても大変なもので、みんな周囲に手助けしてもらいやっているのです。
男性だからといって頼ってはいけないわけではありません。
プライベートな知人や家族に頼ることができないのであれば、専門家に頼るのでも構いません。
医師、保健師、保育士、教師・・・
むしろそのような専門家に繋がっている方のほうが、安定して子育てができていると感じます。
・あなた自身の幸せも考える
シングルファザーの方が次の恋をすることも当然あります。
特定の相手がいなくても、女性が恋しくなるものです。
それは自然な感情です。
子どもとの時間はかけがえのないものですが、あなた自身が甘えたりすべてをさらけ出せる相手と時間を過ごしたい、と思う気持ちは何も悪くありません。
育児をする時に、24時間365日子どもと二人きりだと育児ノイローゼになってしまいます。
そのような環境で育児をされている方もおられるとは思いますが、多くの方はそれぞれ「大人の時間」も持っています。
それは仕事の時間だったり、友人とのランチだったり、料理教室の時間だったり、自分の親との時間だったり、配偶者との時間だったり・・・
シングルファザーだからといって、このような大人の時間が不要なはずはありません。
子どもの気持ちを無視した恋愛は当然できませんが、あなたの時間を作ることはだめなことではないですし、子どもの母親(あなたの元配偶者)以外の女性を好きになっても構わないのです。
子どもとあなたの人生は、重なり合う部分も大いにありますが、それでも別のものです。
子どもには子どもの人生、あなたにはあなたの人生があるのです。
子どもの気持ちを考え尊重しながらも、あなたがもし恋をしたなら、その気持ちは大切にして下さい。
おわりに
カウンセリングでも一度きりの相談会でも、シングルマザーの方は多くお会いしましたが、シングルファザーの方にはほとんどお会いしたことがありません。
シングルファザーの方の絶対数が少ないことも影響しているでしょうが、やはり男性がSOSを出しにくい、ということも影響していると思わざるえません。
私の知人でシングルで子育てをしている男性がいますが、その男性は保健師との面談を定期的に入れ、子どもの学校の先生にもよく相談をしている、と話していました。
また子どもと二人の時間を大切にしつつも、パパ友達らと子どもたちを連れて登山をしたり、一緒に食事をしたりと、孤立しないように工夫しているとのことでした。
男性が堂々と子育てができ、またどんどんSOSを出して周囲に頼れること、一人親家庭への十分な支援が充実することを願っています。