旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

「再発モード」を知る アルコール依存症の再発を防ぐためにできること

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アルコール依存症は一度なると「一生断酒」が第一選択しです。

今は「節酒」という選択肢が出てきていますが、何にせよお酒をやめる、あるいは控える、という生活を生涯継続する、そのために様々な支援を受ける、というのが治療の軸となります。

 

自助グループでは、アルコール依存症当事者の方が、「再発モードの防ぎ方」を紹介しています。

再発とはつまり再飲酒のことであり、これを防ぐことがアルコール依存症者の関心ごとです。

 

今日は「アルコール依存症の再発モードの防ぎ方」について解説していきます。

 

 

 

アルコール依存症治療で最も大切なこと

アルコール依存症の治療は断酒が第一選択しである、と述べましたが、基本的には「失敗ありき」です。

断酒に失敗し再飲酒をしたとしても、それはまあ・・・なんと言うか・・・

仕方がないことでもあります。

お酒は違法でもないですし、いたる場所に売られています。

今までたくさん飲んでいてお酒が大好きで、すべてをお酒に頼って生きてきた人たちがお酒をやめるのは簡単なことじゃないですよね。

 

なのでアルコール依存症治療で一番大切なのは「繋がり続けること」です。

再飲酒してもまた治療機関に繋がれれば、そこから必ずリカバリーできるからです。

 

これを大前提とした上で、再飲酒をしやすい考え方、行動、状況を見ていきましょう。

 

 

再飲酒をしやすい考え方・行動

・真面目に頑張りすぎる

真面目に治療に取り組んでいるのは素晴らしいことですが、一生続く治療です。

頑張りすぎると「飲めなくてしんどい」「本当は飲みたい」ということを言えなくなります。

プレッシャーが強すぎるとそれがストレスにもなります。

弱音を吐ける場所を見つけることが大切です。

 

・社会復帰を焦る

アルコール依存症の人は、健康であった時に何らかの仕事をしていた方が多いです。

そのため、他の精神疾患患者と比較すると、社会復帰を焦る傾向が見られます。

まずは単調な生活であっても、治療に通い、自助グループに通い、プログラムに通い、という生活を1年間は継続できると良いと思います。

焦らないことが一番の近道でもあります。

 

・孤立する

自助グループに所属していない、家族と疎遠、自助グループに所属はするが、終わるとすぐに帰り電話もつながらない、などの孤独な状態に陥ると再飲酒をしやすい、と考えられています。

うつ状態になり、気力が起きない、などの状態も引きこもりに繋がるので危険だと言われています。

治療には休まずに行く、家族・友人など頼れる人と定期的に会う、自助グループへ通う、など孤立しない工夫をすることが大切です。

 

・酒だけをやめれば良いという思考

酒だけをやめれば良い、という思考ではいつか必ず飲みます。

そんなに断酒は簡単ではないからです。

アルコールなしでどう生きていくのか、を考える必要があります。

また異性への依存、ギャンブル依存などの他の依存をほっておくことも再飲酒を危険性を高めます。

 

 

このように、考え方や行動も治療をしていく上で大切になってきます。

依存症治療では、今までアルコールとともに生きてきた人が、アルコールなしで生きていくことになるのですから、考え方や行動の修正も必要になってくるのです。

 

 

再飲酒しやすい状況

次に、再飲酒しやすい状況について紹介していきます。

 

・盆・暮れ・正月・連休前

お祭りムードに流されてしまいます。

親戚の集まり、など普段はない非日常な状況でついつい最初の一杯に手を出してしまう、というのはあり得ます。

休日でも活動している自助グループはありますし、何らかの安全なスケジュールを入れたり、集まりなどに参加する際は、禁酒をしている旨を周囲に伝えたりすると良いかもしれません。

 

・冠婚葬祭

結婚式などは非常に危険です。

命に関わる病気という意味では断酒した最初のほうは欠席するのが一番安全です。

しかしそうはできない場合もありますし、何年も何十年も冠婚葬祭に欠席する、という回復の仕方はおかしいとも言えます。

冠婚葬祭に出席する場合は、アルコール依存症に理解のある家族に見守ってもらう、飲みそうになったらトイレに行くふりをして自助グループへ電話をする、周囲に断酒をしている旨を伝える、抗酒剤を飲んでから出席する、などの方法があります。 

 

 ・ギャンブル

ギャンブルは気分が高揚したり落ち込んだりと、感情の変動が激しくなります。

そうすればお酒を飲みたくなります。

ギャンブルにはまることで、生活も不安定になり、治療を中断するきっかけにもなります。

 

・不安・イライラ・ストレス

嫌な感情をお酒を飲むことでごまかしてきた人は、同じように嫌なことがあると飲みたい気持ちは強くなります。

この時に、嫌な気持ちを対処する方法を知っていることが大切です。

お腹が空いていれば美味しいものを食べ、落ち着かなければ珈琲を飲み、イライラしていれば愚痴を言う、そのような日常でできる対処法を決めておくことが役に立ちます。

 

 

おわりに

このように再発モード、ようは危険な状況を知っておくことで、危険な状況を避けたり、対処をしたりすることができるようになります。

アルコール依存症は生活面全般を変化させていく必要のある疾患です。

自分ん生活の中に再発の危険性のある考え方・行動、状況がないか確認をしてみて下さいね。