旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

パラリンピックに精神障害の枠はないってほんと??精神障害者スポーツについて知ろう

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皆さんはパラリンピックを見たことはありますか?

パラリンピックに出場している選手は、身体障害・知的障害を抱えています。

 

 

実はここに精神障害者の枠はありません。

しかし今少しずつですが、精神障害者がスポーツで活躍する場が増えています。

 

 

例えば、フットサル、卓球、バレー、グランドゴルフ、ボーリング、テニスなどの競技で、事業所間の大会があります。 

 

 

この中でバレーや卓球だと、大きな大会として全国障害者スポーツ大会(国体)があります。

またフットサルの活動は関西を中心に活発な場所が多く、なんと海外遠征をしているチームもあるんです!

 

 

精神障害者のスポーツは、世界的に見ても普及が他障害に比べて行き届いていません。

 

 

そんな中、スポーツをすることで生きがいを見出している精神障害者の方や、精神障害者のスポーツを世の中に広めていくための、活動を精力的に行う法人もたくさん出てきています。

今日は精神障害者のスポーツについて取り上げたいと思います。

 

 

 

 

精神障害者がスポーツをするということ

さて、精神障害者の方がスポーツをする姿、みなさん想像できますか?

もしかしたら「正直想像できない」と思う方もおられるかもしれません。

 

 

 

精神障害は、気分の落ち込みや気力がわかない、などの症状が出ることも多いですし、幻覚妄想などの病的な状態になることもあります。

そのためスポーツという健康的な活動とイメージが繋がりにくいのかもしれません。

 

 

このイメージを持たれた方がいたら、「差別的な発言になるのでは・・・」と心配されたかもしれません。

このようなイメージを持つことは差別なのでしょうか?

 

 

私はそうは思いません。

 

 

私はたくさんの精神障害を持つ方と多くの時間を過ごしてきました。

その中でもちろん気力が低下している時病的な状態の時も見てきました。

しかし、これは当たり前のことなのですが、元気な時、みんなで冗談を言う時間、一緒に何かを作る時間、もちろんスポーツをする時間のように、「普通」の時間も過ごしてきました。

 

 

 

そのため精神障害の方がスポーツをするのは、私たちがスポーツをするのと同じで「当たり前」のことだと感じます。

 

 

しかしこれは、私が実際に精神障害を抱える方と一緒に過ごし、関わっているからであり、「精神障害者」と一括りにされれば、普段関わりのない方は「普通」の姿が想像できないのは当然です。

だから「ただ知らないだけ」であり、「差別」とは違うと感じるのです。

 

 

精神障害を抱える方は、落ち込んだり怒鳴ったりします。

笑ったり泣いたりします。

食事を楽しみ、スポーツを楽しみ、友人や家族を愛し、その関係に悩み、自分に合った活動を行い、夜は時々眠れないけど、休みの日は朝寝坊をします。

 

 

そうなんです。

私たちとまったく変わらないんです。

私たちも日々の出来事に心動かされ、泣いたり怒ったり笑ったりするし、愛して悩んで楽しんで、休日は昼まで寝たり、しますよね。

 

 

精神障害を抱える方は、病気の影響でこの「当たり前の」感情を上手く表現できなかったり、病的な感覚が邪魔をして苦しくなったりするので、異質に見えてしまうことがあるだけで、私たちと同じ感情を持っているだけなんです。

 

 

そこで再び題名の答えです。

精神障害者も当然スポーツをしますし、大好きなスポーツで大会に出て勝ちたいと思い努力をしています」

 

 

今の世の中は、少しの発言で「差別」と言われてしまい、発言自体しにくくなっていますが、差別的に取られると恐れることで、精神障害者の実際の姿が見えなくなってしまうのは望ましいことではありません。

 

 

では精神障害者のスポーツについて、以下に詳しく書いていきます。

 

 

精神障害者スポーツを行える場所

精神障害者の方がスポーツをする場合、地域にあるクラブチームに入部する、という方法以外にもたくさんの方法があります。

 

 

精神科デイケアではスポーツを活発に行なっている場所もありますし、精神障害者の当事者の方が立ち上げたクラブチームもあります。

地域活動支援センターなどでもスポーツをすることができます。

NPOが運営しているスポーツチームなどもあります。

 

 

スポーツをしたい、と思った時に、通院先の主治医に相談したり、担当の相談員に相談したり、ネットで検索をすることで見つけることができるかもしれません。

 

デイケアに通っている場合は、デイケアスタッフと一緒に運動をすることから始めてみても良いですし、市区町村に問い合わせたり、公民館に張り紙がないか確認すると、詳しい情報を得ることができる場合もあります。

 

 

精神障害者がスポーツをするメリット

では次に、精神障害者がスポーツをするメリットはどのようなものがあるでしょうか。

 

スポーツは誰にとってもたくさんのメリットを与えますが、精神障害者の方にとっても多くのメリットがあります。

 

以下に詳しく見ていきましょう。

 

①同じ病気を抱える仲間に出会える

②生活リズムが整う

③服薬をするモチベーションが保てる

④目標ができる

 

①同じ病気を抱える仲間に出会える

これは精神障害者のクラブチームなどに入れば得られるメリットです。

精神障害を抱えて生活をしていると、時には気持ちの落ち込みから外に出られないこともありますし、何日も眠れないこともあります。

そのような気持ちを分かり合える仲間に出会えることで、前向きになれた、と話す人もいます。

 

②生活リズムが整う

生活に運動を取り入れることで、生活リズムを整えるきっかけを作ることができます。

生活リズムが乱れる悪循環を切り替えてくれるのが運動だからです。

昼夜逆転すると、本来活動するはずの時間である昼は寝ています。

夜に目が覚めても、夜はやることがなく家の中でごろごろしがちです。

そうすると体力は低下し、ますます活動量は減ります。

運動をすることで、疲れて夜に眠れる身体を作れますし、体力をつけることもできます。

 

③服薬をするモチベーションが保てる

精神障害を抱えている方は、毎日の服薬を生涯続けていく方もおられます。

これはとても大変なことです。

 

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 ⇧の記事でも少し触れましたが、スポーツという楽しみや、試合という目標ができることで、毎日の服薬のモチベーションが保てる、という方はおられます。

試合に勝ちたい、勝つためには練習をしないといけない、練習に行くためには体調を整えなくてはいけない、だから薬を飲もう、と思えるんですね。

 

薬を飲むのは病気の治療や再発防止のためなのですが、誰でも「一生」という枠組みで、「再発を防ぐため」という漠然とした目的のために薬を飲み続けるのはしんどいものです。

「練習に行く」「試合に勝つ」などのはっきりとした目標があったほうが、体調管理を頑張れますよね。

 

④目標ができる

私たちも同じですが、目標ができることで嫌なことでも頑張れますし、毎日が楽しくなりますよね。

決められた練習日に顔を出すだけでも行きたい、サーブを入れれるようになりたい、レギュラーになりたい、チームメイトと普通に話せるようになりたい、・・・

スポーツはその人に合った目標を与えてくれます。

 

 

このように、精神障害者の方がスポーツをすることは、病気の治療を手助けする、というよりは、その人の人生を豊かにし、生活の質を高めることに貢献します。

 

おわりに

今日は精神障害者のスポーツについて取り上げました。

近年徐々に注目を集めている分野です。

 

私たち治療者や支援者は「生活リズムを整えるために運動をしましょう」なんて言いますが、そうは言っても病気の治療中に当事者の方が自分一人で運動をしたり、運動ができる場所を探したりすることは困難です(もちろんそのようなことを一人でもされている方はいます)

 

精神障害者の方がスポーツを当たり前にできる場所が増えて、支援者のほうも「スポーツでリハビリテーションができる」という知識を持ち、治療や相談に生かしていけるようになる必要を感じます。

 

少しずつ普及が広がることを願っています。

 

下の記事は精神科関連の記事です。

精神科領域がどのような役割を担うのか、ぜひ見ていって下さい。

 

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