旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

教室で落ち着きがない、宿題ができない、もしかしてADHDやLDが原因かも?どんな障害?親や学校はどう対応すれば良い?

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学校現場では他の児童と同じような行動がとれないために、特別の理解と支援を必要とする子供たちがいます。

発達障害を持つ子どもたちです。

 

発達障害は全般的に能力が低下している知的障害とは異なり、能力にばらつきがあります。

 

得意なことと苦手なことの差が激しいんですね。

 

今日は発達障害のなかでも「学習障害」と「注意欠陥多動性障害「について書いていきます。

 

 

学習障害(LD)

学習障害は1988年、学習障害に関する全米合同委員会で次のように定義されています。

 

 

学習障害とは、聞く・話す・読む・書く・推理する、あるいは算数の諸能力についての習得と使用に著しい困難を示す様々な障害群を総称する述語である。

 

 

例えば国語の文章問題は、年齢に期待されるだけとけるのに、漢字が書けなかったり、他の科目は問題なくできるのに、なにかを推理する能力のみ著しく低かったりします。

 

 

社会に出ても、仕事はできるし社会性も高いし頭も良いのに、事例問題のある資格試験にだけはどうしても合格しない人がいたりします。

 

 

このような場合も学習障害が根底にあることがあります。

 

 

誰にでも得意・不得意はありますが、通常の得意・不得意では説明できないレベルを学習障害と呼んでいます。

 

 

例えば先ほどの例だと「漢字が書けない」というのでも、「漢字が苦手」なのではなく「書けない」のです。

ひらがなやカタカナは書けたり、絵などは得意だったりしても、漢字だけ「書けない」、このような状態が学習障害です。

 

 

注意欠陥・多動性障害(ADHD

注意欠陥・多動性障害は、7歳以前に発症し「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの症状を特徴とします。

それらの症状は、2箇所以上の場所で6ヶ月以上継続してあらわれ、学習や日常生活に障害が認められる状態です。

 

 

例えば以下のような状態です。

不注意:忘れ物が多い。うっかりミスを連発する。物にぶつかったりつまずいたりする。

 

多動性:じっとしていられない。授業中に立ち上がる。音などに反応しやすく集中できない。

 

衝動性:話が止まらないしどんどん違う話題に飛んでいく。人の話を最後まで聞けない。力の加減ができない。

 

このような特徴があると、学校という集団生活に適応できない場面が出てきます。

 

 

ADHDは知的な遅れがないので発見されにくく、大人になって社会で適応できずに始めて診断されるケースも多いのです。

 

大人のADHDについては以下の記事を参照して下さい。

 

www.ntan.work

 

 

 

発達障害を持つ子どもへの支援

まずは医療機関で適切な診断を受けることは重要です。

 

その後に主に学校での支援と、必要に応じて外部の療育施設などの支援が入り、子どもを取り巻く支援者たちが協力して子どもを応援していきます。

当然養育者も一緒に子どもを応援します。

 

 

子どもが発達障害だった場合、家でも「興奮して夜になかなか寝付けない」「宿題に集中できない」などの問題が出やすくなります。

そのような実際に起きている困りごとを養育者から教えてもらい、その子どもの特性に応じた支援を検討します。

 

 

養育者は自分の子どもが困難な状態にある、と落ち込んでいる場合もあるので、養育者への支援も重要ですし、同時に子どもを応援する一番のキーパーソンとして私たち支援者も頼りにしている存在なのです。

 

 

学校でできる支援

まずは子どもが多くの時間を過ごす学校での支援を考えてみましょう。

 

 

ADHDの子どもは集中力が低い場合が多いです。

これは、例えば掲示板などが教室に貼ってあったりすると、その刺激に目が行き、授業が頭に入らないからです。

他の子ども達がおしゃべりをしていたりしても、そこに気を取られて教師の話が耳に入りません。

 

LDの子どもも同じく集中力に欠ける場合も多いですし、授業中にすぐに理解できる部分と、まったく理解できない部分の差が激しいので、できない部分によってせっかく持ってる長所を生かせない、ということが出てきます。

 

 

工夫点として以下のことが考えられます。

 

・教室の掲示板は教室の後ろに掲示する

 

・集中できない子どもは席を前のほうにして、教師の声が届きやすいよう配慮する

 

・教師は子どもが集中できていないなと感じたら、目を合わせる、など関心を自分に向けさせて授業に戻れるよう配慮する

 

・どうしてもできない科目の場合は、一部だけ個別対応を検討する。例えば宿題に関しても、得意な部分を伸ばして勉強に苦手意識を持たせないようにする

 

・一日の予定は分かりやすく大きく書き、色分けをするなど工夫を

 

 

勉強に苦手意識を持たないように、子どもの得意な部分を伸ばしていくことが基本になります。

 

ADHDやLDの子どもたちは、できないことで怒られたり、他の児童に馬鹿にされたりした体験を持っている子どもも多く、自信がなくなっていることも考えられます。

 

環境を整えて子どもが集中できる教室つくりを行う、できている部分を褒めて、できない部分は個別対応をするなど、臨機応変に関わることが大切です。

 

 

 

バリアフリーからユニバーサルデザイン

近年では、障害を持つ人が生活しやすいように配慮された「バリアフリー」から、誰にでも使用しやすく工夫をされたユニバーサルデザインに移行しつつあります。

 

 

教室の掲示板を後ろに掲示する、一日の予定を分かりやすく書く、などは、発達障害の子どもだけではなく、どの子どもにとっても集中できる教室になります。

 

 

障害を持つ子どもへの配慮ばかりに目を向けすぎると、逆にその子が目立ってしまいいじめの対象になったり、他の子どもの教育が遅れてしまうこともあります。

 

 

バリアフリー化を目指すのではなく、ユニバーサルデザインを目指して、どの子どもも勉強に集中できる環境を意識してみると良いかもしれません。

 

 

家ではどのように子どもを応援するのか?

では、ADHDやLDを持つ子どもに対して、家でできる応援の仕方はどんなものがあるでしょうか。

以下が参考になるかもしれません。

 

・宿題をする時は机の上を整理した状態で始める。

 

・一度に一科目ずつ、次の科目に移る時は小休憩をはさむ

 

・子どもと一緒に時計を確認し「この針がここにくるまで頑張ろうね」と、見通しを伝える

 

・上手くできた場合、または失敗しても時間いっぱい頑張れた場合はたくさん褒める

 

ADHDやLDの子どもは忘れ物が非常に多いので、翌日持っていくものは一緒に確認をし、定位置に置いておく

 

 

 

また、ADHDやLDの子どもたちは、刺激に対して敏感な傾向があるので、疲れていても走り回ったり休めない場合があります。

 

まさに「倒れるまで走る」状態です。

 

このような場合は、一番子どもが安心できる養育者が優しく声をかけてあげることで、休むことができます。

 

部屋のカーテンをしめて少し暗くして、テレビや携帯を切り刺激を少なくしてあげます。

子どもが小さい場合は、頭をなでたり、胸を優しくとんとんしてあげて、落ち着かせてあげます。

自分では休むことができない子どもの場合は、環境を調整してあげることが大切なんですね。

 

 

 

子どもの得意を伸ばしていく

LDの子どもは一部分で能力が低下していても、その子どもの得意なこと、好きなことは必ずあります。

好きなことをたくさんできる環境を用意し、得意なことをたくさん褒めて認めてあげることが、その子どもの可能性を高めます。

 

 

ADHDの子どもは不注意な部分や衝動性が高い部分があり、「暴力的」「おっちょこちょい」などと他の子どもにからかわれる対象になりがちです。

しかし実際におしゃべりが得意な子も多いので、大人になり自分の能力をいかせる仕事につき大活躍をしている人もいます。

細かいことは苦手でも、元気がありたくさんの面白い発想を出してくれることも多いのです。

 

 

子どもの好きなこと、得意なことを見つけてあげて、家でも学校でも楽しく過ごすことが、その子の将来を切り開く力になるのだと思います。