旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

アルコール依存症治療をはじめて1年間はどんな経過をたどるのか?

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アルコール依存症になり治療に繋がったとして、どのように回復していくのかはなかなか公にされません。

一生涯付き合い続けなければならない病気・・・その回復とはどのような経過をたどるのでしょうか。

今日は最初の1年間に焦点を当てて紹介していきます。

 

 

アルコールをやめてからの経過

数日間:緊張やストレスが現れる時期

最初の数日間は多くの人が緊張をして疲れやすくなっている時期です。

今までアルコールで発散していたストレスを、アルコール以外で発散しないといけなくなるため、最初は上手くいかずに、ストレスをためやすい時期でもあります。

 

この時期に大切なことは

・相談できる相手に今の自分の状態やストレス、疲労について相談をする

・早く寝て疲れを取るなど、疲労をためない生活を心掛ける

・焦らずに一日を丁寧におくる

ことです。

 

1か月~3か月:なんだかテンションが上がる時期

アルコールをやめて1か月たつと、身体が少し楽になり、気持ちも良い気持ちになることが多いです。

このままずっとアルコールをやめていけるような感覚になります。

しかしそれと同時に、またアルコールを飲んでしまいやすい時期でもあります。

「まあ一杯くらい大丈夫だろう」と考えてしまうわけですね。

 

この時期に大切なことは

・支援者と今後もやめていける方法を改めて確認する

・生活リズムが乱れていないか、金銭感覚が派手になっていないか注意する

・アルコールをやめるための工夫をさらに多く考えておく

ことです。

 

3か月~半年:危険な時期

アルコールをやめて3か月たったころが一番危険な時期です。

気が緩んでしまい、退屈な感情を感じます。

もともとアルコールを飲んでいた時は、楽しく飲み歩いたり、仕事終わりにお酒を飲んですっきりしたりと、お酒を飲むメリットは多くあったと思います。

それがなくなり、安定した生活をつまらなく感じてしまうのです。

また、周囲からの助言をめんどくさく感じたり、羽目を外したい気持ちになったりもします。

 

この時期に大切なことは

・運動などの発散できる活動を増やす

・お酒と関係のない趣味を増やしてみる

自助グループへ参加、もともと参加していた人は回数を増やしてみる

などです。

より積極的に治療を行うことが大切です。

 

半年~9か月:適応してくる時期

この時期に入るとお酒を飲まない生活にも慣れてきて、退屈さとも上手く付き合えるようになってきます。

ただここで大切なのは、「アルコールなしの人生」をどのように生きていくのか、について考えていくことです。

断酒をして9か月たっていたとしても、生涯続く治療のほんの一時です。

これからも治療を続けながら、自分の幸せを考える大切な時期ですね。

 

この時期に大切なことは

・支援者と今後の生き方について話し合う

・趣味や友人との付き合いを大切にする(もちろん安全なスケジュールで)

自助グループへ通う

 

9か月~1年間:解決期

1年がたつと生活にも慣れ、アルコール依存症が治ったかのように感じられる時期です。

喉元過ぎれば熱さを忘れるとでも言うのでしょうか。

もちろん油断禁物ですが、ここまでこれたことは一つの自信になると思います。

1年たった頃には、良い機会だと思いこれまでもアルコールに頼らない生活を送るために、もう一度生活を見直しても良いかもしれません。

より健康的な生活を送れるように、スポーツ、食事に気を付け、休息をしっかり取り、ストレス発散も行えるようにしてみて下さい。

 

この時期に大切なこと

自助グループに参加する

・生活が乱れないよう再度注意する

 

断酒をするために危険な時期の乗り越え方を考えよう

今見ていただいたように、アルコールをやめるのは非常に大変なことですが、その中でも「比較的楽な時期」「つらい時期」があります。

 

つらい時期には以下のような状態になることが多いです。

・将来への不安

・やる気が起きない

・気分の不安定

・アルコールを飲みたくなる

・通院をさぼるようになる

・家に引きこもりがちになる

・物事に興味・関心を失う

・身だしなみに注意しなくなる

・治療に抵抗を感じる

・過去のことを思い悩むようになる

・今までやっていたことをやめてしまう

 

このつらい時期がアルコールを再飲酒してしまう可能性の高い危険な時期となります。

この時期の乗り越え方は、事前に考えておくことが大切です。

以下を参考にしてみて下さい。

 

・比較的楽に時期に自助グループに繋がっておく(つらい時期にはなかなか行動にうつせないので)

 

・電話相談などの家にいながらも相談ができる期間を探しておく

 

・つらい時期には実家に帰らせてもらえるように打ち合わせをしておく

 

・抗酒剤についてどうするかを主治医と話し合っておく

 

・アルコールとは無関係の趣味を見つける

 

・飲みたくなったらこれをする!とあらかじめ決めておく(飲みたくなったらまずコーラを飲む、飲みたくなったら親に電話をっする、など)

 

・生活リズムが乱れないように早め早起きの習慣をつけておく

 

・身だしなみを整える。おしゃれをしてみると気合が入ることも

 

 

おわりに

いかがでしたか?

断酒の1年間の経過は個人差もありますが、良い時期、つらい時期は必ずあります。

それを把握した上で、事前に対処法を考えることは重要です。

また今自分がどの時期にいるのかを自覚し、時期に合った工夫を行うことで断酒の成功率は上がります。

 

一般的に断酒をする場合、最初の1年間が一番しんどく、それ以降は対処法が上手になることで、少しずつ苦痛が減ってくるとは言われています。

 

最初の一年間の経過を知り、自分に合った治療を模索してみながら、アルコールのない中でも幸せな人生を見つけられるよう考えてみて下さい。

 

皆様の心と身体の健康を祈っています。