旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

もしかして大人のADHD?仕事・家事が上手くできないのは発達障害が原因かもしれません。

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最近は「大人のADHDが認知されてきています。

ADHDは子どもの障害だと思われがちですが、大人になってもADHDの特徴で苦しむ人は大勢います。

 

 

 

 

ADHDとは?】

ADHDとは注意欠陥多動性障害と呼ばれる発達上の偏りを持つ障害の一つです。

不注意と多動、衝動性が主な特徴です。

 

ADHDは今までは子どもの障害だという認識が強く、学校現場ではADHD傾向のある児童・生徒の対応は課題の一つでした。

 

教室で授業中に座っていられなくて立ち歩いたり、おしゃべりをしたりする、忘れ物が多く物を落としたり壊したりも頻繁にある、衝動性が高くかっとなると手が出る、などの特徴があります。

 

最近では、大人になってもADHDの特徴は継続していく、と理解されるようになってきました。

子どもの頃に軽度のADHDだった場合は、発見されることなく大人になり、社会生活は送れているものの、様々な困難を抱え、うつ病などを発症し精神科を受診したことで、ADHDと初めて診断が出る、というケースも珍しくありません。

 

ADHD児が大人になると、衝動性などは収まる傾向にあります。

その変わり不注意が顕著に出ることが多いようです。

 

例えば片付けができない、予定の調整ができない、同時に2つ以上のことをこなせない、よく考えずに発言してしまう、などです。

 

想像してみて下さい。

このような特徴があると、会社では非常に困難を経験しますよね。

 

例えば事務の仕事の人は事務作業だけではなく、同時に電話対応をしたり、2つの案件を同時に進めたりと、かなりマルチタスク能力が要求されます。

経理などの仕事も細かい計算が多く、ミスもできません。

営業も多くの取引先を相手にするなど、臨機応変さが求められます。

 

ADHDの特徴である、「不注意」はこのような仕事をする上で困難を呼びます。

 

・仕事の締め切りに遅れる

・取引先とコミュニケーションが取れない

・2つ以上のことを同時にこなせず困惑する

・デスクの上が汚く書類をなくしたりすることもある

 

などの困難が予想されます。

 

そして大事なのは、大人のADHDを持つ人たちで苦しんでいるのは、外で仕事をする人たちだけではない、ということです。

 

大人のADHDを語る場合に、多くは仕事場面での不適応が例に出やすいですが、実は主婦の方も非常に困難を抱えているんです。

 

主婦(主夫)業を思いうかべてみて下さい。

 

・洗濯機を回している間にお茶碗を洗い、掃除機をかける。洗濯機が終われば洗濯物を干して、料理を作る。

 

・掃除と一言に言っても、掃除機、拭き掃除、家電の掃除、各部屋の掃除、水回りの掃除、などそれぞれでやり方が異なる

 

・料理と一言で言っても、毎日メニューが違えば作り方も異なる。

献立を決め、材料をそろえ、切って火を通す、残りの材料を使い切る、など計画能力も必要

 

そもそも主婦(主夫)業の代表でもある料理は、2つ以上のことを同時に行う力、計画を立てて実行する力が必要です。

 

ADHDの特徴を持っている方は、それらが苦手なので、あまり取り上げられていませんが、主婦の方でADHDの方はとても苦しい思いをされているんです。

 

今日はこのADHDのなかでも「主婦(主夫)の人たち」に焦点を当てて書いていこうと思います。

 

 

【大人のADHDを持つ人が主婦(主夫)になるとどうなるか】

ADHDの特徴を持つ人でも、上手く工夫をしたり家族で助け合ったりして、問題なく主婦(主夫)業をこなしている人もいます。

 

しかし「なぜか家事がこなせない」「いつも部屋が汚い」「さぼっているわけではないのに、食事の準備が間に合わない」「郵便物の確認が遅れる」などの悩みを抱えている方もいます。

 

また、今は家庭の仕事を一任する主婦(主夫)の仕事が、大変であることがきちんと認識されつつまりますが、それでもまだ「働いていないのだから家のことはきちんとしてくれ」「だらしがない」「さぼって昼寝でもしていたのだろう」などと、心ないことを言われることもあります。

 

そのようなことが重なり、気持ちの落ち込みや気力の低下などの二次障害が起こることもあります。

 

しかし、上にも書きましたが、ADHDの特徴を持っている=家事ができない、というわけではありません。

 

ADHDの特徴を持っているのであれば、その特徴を理解し対策を立てることで、家事が驚くほどスムーズに進むこともあります。

 

 

ADHDの特徴により難しくなる家事とは?】

まずはどんな家事がどのように難しくなるのかを整理してみましょう。

 

・郵便物の確認が遅れる

(毎日多くの郵便物がポストに入ります。それを必要・不必要に分けて処理するとなると、多くの情報を把握し処理する必要があります)

 

・毎日掃除をしているのに片付かない

(掃除は終わりがありません。毎日汚れは出ますから。終わりがないものに取り組んでいる間に、他のことが気になり結局十分に片付かないまま時間がたってしまいます。また整理整頓ができないので物が乱雑で、そもそも掃除がしにくい部屋であることも多いです)

 

・料理を作るのに時間がかかる

(食事は3食ありますし、毎日異なるメニューを考える、しかも冷蔵庫の在庫を把握しながら栄養面も考えて・・・となると非常に複雑です。食材を使い切れず腐らせてしまう、ということも起こります)

 

・洗濯物を干し忘れる

(洗濯は洗濯機をまわしてからしばらく時間がかかりますよね。その間に他のことに気がいき、洗濯を干すのを忘れてしまいます)

 

いかがでしょうか。

これが毎日起こるとなると、とても苦しいですよね。

 

では、実際にADHDを抱えながらも、家のことをやりくりしている人は、どのような工夫をしているのでしょうか。

 

【実践!ADHDでも家事が好きになるために!】

まずはとにかく「分かりやすく」「刺激を少なく」「見通しを立てて」を目指します。

 

・掃除に終わりをつける

→「10分間だけ掃除をする」と決めておく。アラームを使い10分たてばその日の掃除は終了。要は「この時間は掃除以外のことはしない」「10分経てば掃除は終わり」と枠をつけることが大事です!

1日10分では少ない場合は、朝10分、昼10分、と2回に分けて行うと良いでしょう。

 

・玄関にゴミ箱を置く

郵便物の仕分けを玄関でしてしまえるようにです。郵便ポストの近くに共用のごみ箱があっても、玄関に置く方が良いと思います。不要な広告などはすぐに玄関のごみ箱に。必要そうなものは一時保管BOXへ入れます。中身の確認や処理は、夫婦で得意なほうがまとめて行えばOKです。

 

・料理メニューは週に1回は固定に

→毎週週末はカレーにする、月曜日は生姜焼きにする、など週に1度で良いのでメニューを固定します。ADHDの人はいつも頭の中がいっぱいいっぱいです。余裕を持たせるために簡易化を!

 

・音と光を調整して!

→テレビを見ながら家事をする、などは良くないです。

ADHDの人は音や光に敏感な人が多いです。テレビをつけているとそちらに気がいってしまい、家事の手は止まるし、何をすれば良いのかを忘れてしまいます。

 

まずはこれだけ!

生活に取り入れてみるだけで劇的に変化する場合があります。

特に音と光の調整はとても大切です。

ADHDの人は不眠や仮眠などの睡眠障害を抱えている人も多いですが、それも音と光に敏感な体質からきていることがほとんどです。

夜になれば電気やテレビを小さくすることも、役に立つはずです。

 

 

ADHDの人は失敗体験が多く自信を喪失しています】

ADHDの場合は幼少期に発見されないことも多く、障害から起こる失敗を、本人の努力不足にされてきた方も大勢おられます。

 

自分でも「自分はだめだ」「何も上手くできない」などと、自信を喪失していることも多いのです。

 

しかし、それは決してその方が怠けたり、だらしがないから起こることではない、ということが、ここまで読んでいただければ知ってもらえたと思います。

 

障害が原因であれば、生活を工夫することでぐっとできることが増えてきます。

 

誰でもその人によって、「やりやすい環境」はあるものです。

「みんなはこれでできているから」と無理をせず、自分の特徴を理解した上で、環境を調整してみて下さい。

 

またADHDの特徴から、生活に困難が生じた結果、鬱や不眠に悩まされている方は、我慢をせずに医療機関に相談をしてみて下さい。

まずは元気になることが大切!

元気になってから生活の工夫を試してみて下さいね。

 


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