旅ごころブログ🐒

心理カウンセラーをしている筆者が心理学の知識を紹介するブログです。趣味の旅行で行ったおすすめスポットや飲食店の紹介もしていきます。

認知症の介護に役立つ8通りの対応方法と認知症状別の対応ポイントを紹介します。

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みなさんこんにちは。

今日は認知症関連のお話をします。

 

認知症には「中核症状」「周辺症状」があります。

中核症状には見当識障害や記憶障害など、老化や病気などで脳の機能低下が起こり、そのことが原因で生じる症状です。

一方、周辺症状は中核症状が原因で起こる症状です。

中核症状により生活が今まで通りに送れなくなることで生じるもので、性格の変化や徘徊、不眠、失禁、暴力、物取られ妄想などが起こります。

 

認知症状の低下は著しくても、周辺症状が少ない場合は介護者の負担が少ないですし、逆に認知症状は軽度であっても、徘徊や暴力などが激しく出る場合は周囲が疲弊しやすいです。

 

このような理解のもと、今日は症状別の認知症の人への対応のポイントと、日々の介護で役に立つ8通りの対応方法を紹介します。

 

 

 

「忘れたということに気づいていない」

認知症の方で例外なく見られる「記憶障害」

思い出せないだけではなく「忘れたことにも気づいていない」ことが特徴です。

 

【何度も同じことを聞いてくる】

※対応のポイント

「さっきも言いましたよ」と伝えても、本人は答えもですし、質問したことも忘れているので納得してもらえません。根気強く説明をするしかありません。

 

【食事を食べ終えたばかりなのに食べていない、と言う】

※対応のポイント

食事を出した直後に、まだ食事をしてないと主張するので、家族は困り果ててしまいます。

食べたことを無理に思い出させようとせずに「お腹が空いたんですね」と果物を出す、などがポイントです。

どうしても納得しない場合は、おかゆなどの消化に良いものを出しても良いかもしれません。

食事量について医師と事前に話をしておき、健康上の問題が出ないように工夫します。

 

→周囲にとっては明らかな事実でも、本人からすると記憶にないので、「記憶にないなら本人には事実ではない」ということを理解するのが大事

 

 

「昔のことほどよく覚えている」

今のことはすぐに忘れてしまっても昔のことを詳細に覚えていたりすることはよくあります。

よくよく訪ねてみると、その人が今どの時代に生きているのかが分かることもあります。

人によっては自分が小さい子どもだと思い、子どもの時代を生きている場合もあります。

 

【娘にお母さん、と話しかける】

※対応のポイント

本人の中では子どもの時代に戻り母親に甘えている、と理解します。

「私はお母さんじゃなくて娘です」と強く否定すると認知症の人はびっくりして傷ついてしまいます。

本人のいる世界に話を合わせてあげたほうがお互い混乱が少ないです。

 

【家にいるのに夕方になると「家に帰ります」と出ていこうとする】

※対応のポイント

「ここがあなたの家でしょう」と否定をすると、不安定になりお互いが大変な思いをします。

「今お茶を入れるのでどうぞ」と気をそらしてあげましょう。

それでも納得しない場合は、「では送っていきましょう」と近所を散歩すれば落ち着く場合が多いです。

 

→本人も自分も混乱しないように、本人の世界に合わせることも必要

 

 

 「ひとつのことが頭から離れなくなる」

認知症の人はあるひとつのことが頭に残り、抜け出せなくなる「こだわりの法則」があります。

周囲が説得や否定をすればするほど、逆にこだわりつづけるのが特徴です。

 

認知症の場合こだわりをやめさせるための説得や否定には意味がありません。

むしろこだわりに対応する方法を試し、自然におさまるのを待つのが得策です。

 

 

①こだわりの原因を取り除く

こだわる場合は本人なりの理由は必ずあります。

例えば配偶者の不貞を疑う浮気妄想。

実際に浮気はしていなくても、他の部分で本人の信頼を裏切っていたことが原因の場合もあります。

介護者は決してそんなつもりはなくても、本人は認知症の症状で分からないことが増えてるからこそ、ちょっとした行き違いで「裏切られた」と感じている場合も。

原因を考えて取り除けるのであれば取り除いてあげましょう。

 

②そのままにする

こだわりの内容が、本人や周囲に危険や害がないのであれば、自由にさせておくのも一つです。

本人なりの理由がある行動ですので、見守るほうが平和に過ごせる場合も。

ある人は、今から会議がある、と思い込み家中に珈琲を準備する行動が続いたそうです。

このような場合は、ヤケドにだけ気を付けてあげて、本人の了承なしに勝手に珈琲を片付けないことも大切です。

 

③関心を別の方へ向ける

例えば夜中に「誰かがいる」と家族を起こして大騒ぎになることはよくあることです。

「おいしいお茶があるので飲みませんか」と関心をそらして、一杯だけお茶に付き合ってあげれば、気がまぎれる場合もあります。

 

④第三者の力を借りる

自分の年金が勝手に使い込まれている、と家族を疑う、などの行動もよく見られます。

このような場合は、いくら否定しても本人は納得してくれないし、時には暴言も吐かれてしまい家族は疲れはててしまいます。

郵便局員などの社会的に信用がある人に頼み、「1円も引き出されていませんよ」と説明してもらえれば納得するかもしれません。

 

⑤地域の理解と協力を得る

認知症の症状で近所の人に怒鳴ったりすることもあります。

近所の人、最寄りの交番に説明をし理解を得るのは必要なことです。

 

⑥先手を打つ

手紙などを家のポストから抜き出し捨ててしまう、などもよく聞く行動です。

それでは家族は困るので、本人よりも先に大切な手紙をポストから出し、本人用のポストを置き、不要な手紙を入れておく、など、先手を打つのも一つです。

 

⑦本人の過去を知る

突然怒り出す、など周囲の人間からするとわけが分からないことにも理由がある場合が多いです。

過去にいやだったことと同じような状況になると、心が不安定になりやすいので、本人が話してくれる昔話をよくよく聴いてみても良いですね。

 

⑧長時間は続かないと割り切る

食べ物とそうでないものの区別がつかなくなる場合もあり、そうなると止めてもティッシュペーパーなどを食べてしまいます。

害のないものであれば割り切りも必要ですし、変わりの飴などを渡すのも手です。

 

いかがでしたか??

認知症を抱える家族の介護は本当に大変です。

だからこそ認知症の人の世界を想像し、理解していくことで対応方法を工夫することが大切になってきます。

 

認知症と診断された後に生活の中でできる工夫については以下の記事をご参照下さい。

 

www.ntan.work

 

認知症の方とご家族が少しでも心穏やかに過ごせますように祈っています。

 


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