皆さんこんにちは。
心理学には様々な分野があります。
実験心理学、社会心理学、臨床心理学・・・そして恋愛心理学です。
私の専門は対人援助なので臨床心理学にあたりますが、日常生活では社会心理学や恋愛心理学の知識が役に立つ場面が多いです。
今日は恋愛心理学のなかから、人を好きになるメカニズム、相手に好かれる方法をご紹介します。
- 「恋愛心理学とは?」
- 「恋心がうまれるのは?」
- ①相手の特性:これは相手がどんな人でどんな魅力を持っているかについてですね。自分が理想としている条件に相手が当てはまるかどうかもですし、相手の特性を自分が魅力的だと感じるかどうかもここに含まれます。
- ②相手の行動特性:恋愛感情は相互作用のなかで生まれます。自分に関心を示してくれたり高く評価してくれた人に私たちは恋心を抱きやすいのです。
- ③自己の特性:心理学の研究では、自分自身の要因が相手の要因と同じように重要であることがたびたび示唆されています。
- ④自己の心理状態・行動特性:気分が良い時に人を好きになりやすいって知っていましたか?人助けをした時に助けた人を好きになることが多いというのは、心理実験で明らかにされています。
- ⑤相互的特性関係:これは「相性が良い」などの要因ですね。お互い何だか気が合う、というのは恋心を持つ上で大切なベクトルです。
- ⑥相互作用:恋心は相互作用を通し深まります。相互作用の内容と回数が好意を高めます。一緒に何かをしたりお互い親切にしあったり、ですね。
- ⑦社会的要因:思春期になると好きな人ができ、青年期になると恋人がいるのが普通、という文化的規範が恋心をかりたてます。
- ⑧環境的要因:出会いの場所、雰囲気などが恋愛感情を盛り上げます。旅先の海辺での出会いは情熱的な恋を生む、といった感じです。
- 「片思いの相手に好かれるには?」
- 「おわりに」
「恋愛心理学とは?」
恋愛心理学とはいったいどんな学問なのでしょうか。
みなさんは誰かを好きになる時、「理屈ではない、彼が好きなんだ!」という強い感情を経験したことがありませんか?
恋愛に色々と理屈をつけるよりも、詩的に楽しんだ方がロマンがあり素敵ですよね。
しかし、この恋心にも何らかの心理的要因があるはずだ、と恋心の要因について研究していく分野が登場しました。それが恋愛心理学です。
なんだか野暮な感じもしますが(笑)
「恋心がうまれるのは?」
では、まずは相手を好きになる、恋心のメカニズムについて書いていきます。
恋心がうまれるには8つの心理的理由があると言われています。
①相手の特性:これは相手がどんな人でどんな魅力を持っているかについてですね。自分が理想としている条件に相手が当てはまるかどうかもですし、相手の特性を自分が魅力的だと感じるかどうかもここに含まれます。
②相手の行動特性:恋愛感情は相互作用のなかで生まれます。自分に関心を示してくれたり高く評価してくれた人に私たちは恋心を抱きやすいのです。
③自己の特性:心理学の研究では、自分自身の要因が相手の要因と同じように重要であることがたびたび示唆されています。
自分の性格や自分に自信を持っているかどうかが恋愛に大きな影響を与えます。
④自己の心理状態・行動特性:気分が良い時に人を好きになりやすいって知っていましたか?人助けをした時に助けた人を好きになることが多いというのは、心理実験で明らかにされています。
⑤相互的特性関係:これは「相性が良い」などの要因ですね。お互い何だか気が合う、というのは恋心を持つ上で大切なベクトルです。
⑥相互作用:恋心は相互作用を通し深まります。相互作用の内容と回数が好意を高めます。一緒に何かをしたりお互い親切にしあったり、ですね。
⑦社会的要因:思春期になると好きな人ができ、青年期になると恋人がいるのが普通、という文化的規範が恋心をかりたてます。
友人に恋人がいれば自分も欲しくなる、これは同調的恋心と呼びます。
⑧環境的要因:出会いの場所、雰囲気などが恋愛感情を盛り上げます。旅先の海辺での出会いは情熱的な恋を生む、といった感じです。
このように「人を好きになる」という感情には様々な要因が含められています。
さて、では次に片思いの人に好かれるためにどうしたら良いか、を書いていきます。
「片思いの相手に好かれるには?」
これはもちろん正解はありません(声を大にして言います)
これをしたら相手に好かれる、なんていう魔法の言葉はありません。
しかし「可能性を高める」「チャンスを作る」意味で使えるものを紹介します。
・自己肯定欲求
人は誰でも自分をプラスに評価し自信を高めたいと思っています。これは誰もがもつ基本的な欲求で、自己肯定欲求と呼ばれます。
私たちは何歳になっても誰かに褒められるのはうれしいですよね。それが小さな事であっても自分の自信に綱がるものだと思います。
だけど日常で褒められることはなかなかありません・・・
だからこそ私たちは自分を褒めてくれる人を手放せなくなるんです。特に相手が異性の場合は自分を褒めてくれた時に、今まで意識していない相手でも好意を持ちやすいと言われています。
→まずは相手を褒める!もちろんカップルや夫婦でも、日常的に相手を褒めることで関係は良好になりやすいです。
・好意の報復性
これは自分が好かれていることが分かると相手に好感を持ちやすい、逆に嫌われていることが分かると相手に嫌な感情を抱きやすい、という法則です。
この法則が提唱されるきっかけとなった面白い実験を紹介します。
この実験は2人の人間が15分間日常的な会話をして、その会話をもとに相手の性格についての印象を判断するという対人認知心理学の実験です。
相手と会話をする前に、実験協力者にある情報を与えます。相手の人があなたに好意的な感情を持っている、と伝えるのです。
そうすると実験協力者は相手の人に対してリラックスしていて好意を持てる人だと判断したのです。
逆に「相手はあなたに良い印象をもっていない」と伝えられた群では、相手を神経質で楽しくない人だ、と評価しました。
人間関係には相互性が強く働くので、あらかじめ相手の自分に対する評価の情報を入ってくると、その情報によって自分の相手への評価も変化していきます。
→好きな人には自分から好意を先に伝える方が良い!噂で聞くのにも効果が!もちろんカップルや夫婦でも、日ごろから好意を伝えたりすることで相手からも好意を持ってもらえる可能性が増えます。
・単純接触の心理
恋に奥手の人でもできる駆け引きとして単純接触の心理があります。
ただ単純に相手と顔を合わせる機会を増やすだけです。同じ会社や学校なら、同じサークルに入ったり、食堂の席を近くしたりするだけで可能です。
心理学ではただ会う機会を増やすだけで相手に好意を持ちやすくなることを、単純接触の心理と呼んでいます。
これは実験協力者の女子学生数名が、他の生徒と仲良くならない、という条件化のもと、数十回、大教室の授業に出席をする、という実験で証明されています。
この実験では、実験協力者以外のどの生徒に好感を抱いたか、という質問に、出席回数の多かった女生徒を選んだことで、顔を合わせるだけでも好感を抱く、という結果となりました。
→まずはとにかく顔を合わせる。もしろん不自然にならないように!
「おわりに」
いかがでしたか?
こうやって見てみると本当に私たちの心はおもしろいですよね。
好きな人がいる方、ぜひ試してみて下さいね!