みなさんこんにちは。
みなさんは「自分の言っていることが伝わらない!」と悩んだことはありませんか?
話が分かりやすくて伝え上手な人は憧れますよね!
私は仕事柄はじめて会う方とお話しをする機会が多いので、日々つ伝え方の練習が必要だと感じています。
今日は「伝え上手になる技術」を心理学の知識を用いてお伝えします。
まずは心理学の法則について見ていきましょう。
もくじ
・9割を決めるのは外見と話し方
・最初が肝心!初頭効果
・フィーリング・グット効果
・理解しやすい構成で伝えよう
・誰が、何ををはしょらない
・いつ、どこで、なぜ、どのようには必要に応じて
・おわりに
「9割を決めるのは外見と話し方」
伝え上手になる第一歩は、好意を感じられる第一印象です。
人間は誰でも、「好きなことには積極的に接近する」一方で、「嫌いなことは回避する」という大きな原則を持っています。
考えてみれば当然のことで、「好き嫌い」は社会的に推奨はされないものの、私たちの行動を決めるのに大きなモチベーションになりますよね。
そう考えると、好意を持った人の話には自然と耳を傾けたくなるし、嫌悪の感情を抱いている人の話には興味を持てませんよね。
聴く耳を持ってもらえなければ、こちらがいくら工夫をしても、正しく情報は伝わりません。
だからこそ好意を感じる第一印象は、伝え上手になるためにとても大切になってくるんです。
アメリカの心理学者メラビアンは、対人場面において相手に対する好意を決める要因を研究した結果、ある法則を見出しました。
メラビアンの法則、と呼ばれるこの法則では、他者への好意を決める要因のうち「視覚情報」が55%、「聴覚情報」が38%、言語情報が7%であったとのことです。
※視覚情報は表情や身振りなどの目から入ってくる情報のこと、聴覚情報は声の大きさやトーンなどの耳から入ってくる情報、言語情報は話の内容は言葉の意味などの情報です。
つまりですよ、この研究の結果で言うと
相手に対する好意度は、話す内容にかかわらず、表情やしぐさ、話し方などによって9割が決まることになるんです!!
びっくりですよね。
もちろん一研究なので、この内容がすべてではないですが、一つの情報としても驚きです。
「最初が肝心!初頭効果」
初対面で相手に抱いた印象は、その場かぎりで消えてなくなるものではありません。
第一印象は意外なほどその後の関係に影響する、と言われています。
「怖そうだな」という第一印象であれば恐る恐る関係を築いていくでしょうし、「優しそう」という第一印象であれば親しみを感じて、良好な人間関係をすぐにスタートさせますよね。
このような初対面での情報が持つ影響力を「初頭効果」と言います。
人との関係づくり、「最初が肝心!」と言われるのはそのようなことが関係していると言われています。
「フィーリング・グッド効果」
人は快適な環境にいると相手に対して良い感情を抱きやすくなります。
これをフィーリング・グッド効果と言います。
部屋の温度や湿度、匂い、日差しの強さ、騒音の有無など、話をする時の環境にも注目してみて下さい。
部屋の温度が適切でなかったり、騒音が煩い部屋で話をすると、その部屋にいる、という不快な気分と結びついて、話し手に対する評価も悪くなってしまいます。
ここまでいかがでしょうか。
ここまで書いたものは、「話をする前」に準備できる項目です。
・外見を整える(顔立ちは関係ありません。清潔感のある服装かどうか、髪の乱れはないか、などを確認することが大切です
・印象の良い第一印象を心掛ける
・話をする環境を整える
などが工夫できそうです。
下記の記事には話しやすい雰囲気を作るコツを書いています。
こちらもぜひ参考にしてみて下さい。
私も仕事で個室でお話をする時には、照明や温度、椅子の位置などを整えてお迎えするようにしています。
家の中もきれいにできていれば良いのですが・・・それは今後の課題です(笑)
さて、では次に伝わりやすい話し方の構成について見ていきましょう。
「理解しやすい構成で伝えよう」
理解しやすい話かどうかは、伝える時の順序<構成<表現で決まります。
ただ情報を一方的に伝えるだけなら、事前に伝える順序を考えたり、表現する方法を工夫したりする必要はないですよね。
だけど相手に理解してもらえるように伝えるのであれば、相手にとって分かりやすい構成と、相手に合わせた表現で話をする必要があります。
話しやすい構成の基本は「導入→本論→まとめ」です。
話をはじめる時には何を話すかの宣言をして、相手に心の準備をしてもらいます。
これは話に耳を傾けてもらうための重要な導入になります。
準備が整ったら本論に入ります。
もっとも伝えたいことや結論を、短く簡潔に伝えましょう。
その理由や結論に至った経緯などの詳細は、必要に応じて説明をします。
一通り終えたらまとめをすると良いですね。
伝えた内容の要点を整理して、重要ポイントを明確にします。
大切なことを最初に伝え、最後にもう一度確認することで、相手に強く印象づけることができます。
ここまでを例文でまとめます。
「今日は子どものことについてあなたに聴いて欲しい(導入) 理由はわからないけど子どもが最近ふさぎ込んでて心配なんだ(結論から伝える) 私が声をかけてもあまり話をしないから、あなたからも一度声をかけてみて欲しい。
心配しているから協力してくれる?まずは今日声をかけてみて欲しいんだけど(まとめ)」
のような感じです。
少しイメージできたでしょうか?
ではさらに相手に伝わりやすい話の仕方を見ていきましょう。
「誰が、何を、をはしょらない」
話をしていて「この人分かりにくい話し方するなあ・・・」と思う人の特徴の一つに、主語がないことが挙げられます。
特に話の中に2人以上の登場人物がいる場合は、「誰が」が抜けるととても分かりにくい内容になります。
同じように「何を」をはしょっても分かりにくくなります。
「(私が)(お菓子を)食べた」
と言われると、伝わる情報があまりに少ないのはお分かりですよね。
相手に伝わる情報が少なすぎると、誤解を招きトラブルになることもあるので注意が必要ですね。
「いつ、どこで、なぜ、どのように、は必要に応じて」
一般的に伝えるときは5W1Hを意識すると良いと言われています。
「いつ(When)」「どこで(Where)」「誰が(Who)」「何を(What)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」が5H1Wですね。
記録や報告書などの文章だと、この6つを意識して書くと分かりやすくなりますが、口頭で伝える場合は6つすべて含めると、逆に伝わりにくくなります。
先ほど情報量が少なすぎると誤解を招く、と書きましたが、逆に情報量が多すぎても、話が長くなりすぎて分かりにくくなってしまいます。
そのため基本は「誰が」「何を」を伝え、必要に応じて「いつ」「どこで」「なぜ」「どのように」を付け加えるようにします。
まとめると以下のようになります。
言葉が足りない場合
・やっておきます
・今からやります
・終わりました
→「誰が」「何を」するのかまったく分からない
情報を詰め込みすぎている場合
・明日午前中に私が息子さんに、午後持ってきてもらうものを確認するために、ここから電話で確認するようにします」
→多くの情報を一度で伝えようとするので簡潔に伝わらない
「おわりに」
いかがでしたか?
伝え上手になるためには、まずは第一印象を良くすること、そして話の構成を考えてみることが大切だと思います。
私はすごく大切な話をする場合は頭の中でシュミレーションを行います。
構成を考えておくと非常に話しやすくなりますよ!
ぜひお試し下さい。