皆さんはストレスと聞くとどんなイメージを抱きますか??
嫌なもの…
万病のもと…
イライラ…
などそれぞれあると思います。
ストレスは様々な心身の不調を招く、本当に万病のもとです。
でも最近は、「ストレスと戦う」「ストレスをゼロにする」という考え方から、「ストレスと上手く付き合う」という考え方に変わってきています✨
今日はストレスについて書いていきます。
目次
・ユーストレス
・ストレスが心身に及ぼす影響
・ストレス対処法
・終わりに
「ユーストレス」
ストレスは時には気持ちを奮い立たせるもとにもなります。
例えば試験勉強を例に説明してみましょう。試験勉強はとてもストレスが高いイベントだと思いますし、「試験で良い結果が出なかったらどうしよう・・・」とプレッシャーも感じてしまいますよね。だけどそのプレッシャーがなければ勉強をしようと思わないのではないでしょうか。プレッシャーを感じ不安になり、それがストレスだから、少しでも不安を拭うために勉強をする、という行動が取れるのだと思います。
このように心身に不調をきたさない程度のストレスは私たちには必要であり、そのようなストレスをユーストレスと呼んでいます。
「ストレスが心身に及ぼす影響」
では次にストレスが心身に及ぼす影響について見ていきましょう。
先ほど説明したように、私たちにはある程度のストレスが必要です。しかしストレスが過剰になると、心身へ影響が出てきます。
例えば以下のような影響が出てくることが一般的です。
・胃潰瘍
・気持ちの落ちこみ
・眠れない
・肩・首のコリ
・頭痛や腹痛
多くの場合はまず身体への影響から始まります。
私たちはストレスになるいやな出来事が起こった時に、自分では意識していなくても、防衛反応として自分の心を守る動きを行います。
ストレスがかかっている時にまず身体に影響が出るのは、心で受け止めきれない苦しいことを身体が引き受けてくれているためです。
心というのはそれほどかよわいもので、容易に壊れてしまうんですね。
そして身体でも受け止めきれないほどのストレスが長期間に渡って与えられると、今度は心に影響が出てきます。
それが「眠れない」ということであったり、「気持ちが落ち込む」ということだったりするんですね。
この状態で何も対処しないでいると、心の問題が精神疾患に移行していきます。
「うつ病」や「パニック障害」など、精神科で治療を受ける状態になってしまうんですね。
じゃあどうしたら良いの??ストレスなんて生きてたら防ぎようがないじゃない!
そうですね。
仕事や子育てに忙しいだけではなく、人間関係や将来の悩み、経済的な問題など、私たちの生活はストレスになる状況にまみれています。
では次に、過剰なストレスに心身が深刻な影響を受けないためにできることを書いていいます。
「ストレス対処法」
この記事の最初に書いたように、ストレスとはゼロにすることを目指すものでも、戦うものでもなく、「うまく付き合っていく」というのが近年の主流な考え方です。
この「うまく付き合っていく」ために「ストレス対処」をする必要があります。
ストレスを対処するためには、いくつか方法があります。
大きく分けると
①環境へのアプローチ
②自分自身へのアプローチ
です。
一つずつ見ていきましょう。
まず①環境へのアプローチです。
皆さんが置かれている環境、あまりにストレスが多い環境ではないですか?
確かに生きていればストレスな環境は避けられませんが、あまりに過剰なストレス環境は改善していく必要があります。
例えば仕事が忙しすぎて毎日残業、休日出勤は当たり前、職場の人間関係も上手くいっていない、家に帰ると部屋は汚れていて食事を作る気力もなく、コンビニ弁当を食べ泥のように寝る・・・
こんな毎日だと当然過剰なストレスが心身に影響を及ぼしてしまいます。
仕事のことは自分一人では改善が難しいとは思いますが、例えば休憩時間、きちんと取っていますか?残業は避けられなくても休憩中に一人で一息つく時間を取るだけでも大きな変化です。
また、たまっている仕事を朝の時間にやってしまい早めに帰宅する、というリズムに変更するのも一つの手だと思います。まだ人が少ない時間に仕事をすることで人間関係のストレスを感じにくくするメリットもあります。通勤時間を早い時間にすると
電車も空いていますしね。早く帰られると食事を作ったり部屋を綺麗にする余裕も出てくるかもしれません。
有給休暇たまっていませんか?連休を取るとなると気が引ける、仕事がたまる、など有給を取ることで余計ストレスがたまる場合、そもそもの職場環境を会社が改善する必要はありますが、そう簡単なことではないと思います。まずは一日だけでも平日に休みを取ってみませんか?
職場の自分のデスクを綺麗に整頓する、職場が寒い、暑い、などのストレスを減らすために着るものを工夫する、などもすぐにできる対処法です。
もちろんストレスが過剰で自分では環境の調整が難しい場合は、上司に相談するのも必要になってくるかもしれません。
職場の環境は変えられないからせめて家でくつろぎたい・・・という方は家族と相談をしたり、一人暮らしの場合は休みの日に家を掃除したり食事を作り置きしても良いですね。
環境へのアプローチは自分一人である程度工夫できる面もありますが、周囲の人に相談をして助けてもらうとより良い変化が期待できると思います。
まずは自分の置かれている環境はストレスが過剰な環境ではないか、ということを振り返ることから始めてみて下さい。
次に②自分自身へのアプローチです。
上に書いてあるように、ストレスの影響はまず身体に出てきます。この時点でストレスを対処できることが理想的です。
内科的な病気がないにも関わらず、頭痛、腹痛、肩コリ、眩暈、などの身体の不調が慢性化していませんか?このような場合、まずは内科で身体的な病気がないかどうか確認した上で、身体を癒すことを積極的に行うと良いですね。
温泉、マッサージ、お腹に優しい食事、早めの就寝など、いつも頑張ってストレスを受け止めてくれている身体を労わることをしてみて下さい。
ストレスが心に影響を及ぼしている場合は、もちろん心を癒していく必要があります。
誰かに話を聞いてもらう、カラオケで大きな声を出す、思いきり泣く、など自分に合った方法を探してみて下さい。
私はストレスについて講演をする時に、日常で使えるストレス対処法として「呼吸法」をお伝えしています。
この呼吸法は心身両面に良い効果を及ぼします。以下に方法を書いていきます。
①横になる、又は楽な姿勢で座ります
②目は閉じても良いですし、薄く開いていても構いません
③鼻から息をすいます。この時「1、2、3」と心の中で数えます
④口から細く長く息を吐きます。この時「4、5、6、7、8、9、10」と心の中で数えます
⑤これを5回繰り返します
※ポイントは、吸う息を短く、吐く息を長くすることです。息を吐くときに全身の力を抜いていきます。
呼吸法を繰り返すたびに身体の力が抜けていくイメージです。
この呼吸法は夜眠れない時にも、イライラして落ち着かない時にも、不安な時にも有効です。
呼吸法をする前とした後で身体、気持ちに変化があるかどうか自分を観察してみて下さい。
変化がなくても大丈夫です。
最初は自分の変化が感じられないものですし、小さな小さな変化でも問題ありません。
呼吸法を続けていると「身体が暖かくなってきた」「身体の力が抜けるのが分かる」など自分の心身の変化に気づいていかれる方もいます。
ベットの中で、仕事の休憩中に、お風呂の中で、どのようなタイミングで行っても良いですし、毎日続けないといけないわけでもありません。
手軽にでき効果は高いのでぜひ試してみて下さい。
「終わりに」
いかがでしたか?
ストレスは戦うのではなくうまく付き合うもの。
今日紹介した対処法もぜひ試してみて下さい。